秘書だった女性職員へのセクハラが認定された前市長の辞職に伴う福岡県田川市長選が5日、公示される。選挙を前に1日、女性職員の代理人を務める世良洋子弁護士が記者会見を開いた。世良弁護士は、セクハラ被害や市長へ逆らえないといった組織への対策を、「争点の一つとして考えていただきたい」とする女性の要望書を読み上げた。
田川市では、市が設置した第三者調査委員会が前市長の村上卓哉氏(55)の女性職員に対するキスなどの行為をセクハラ行為と認定した。秘書という「圧倒的な力関係の差」を重視。市へ提出した報告書で、市のハラスメント対策の不十分さを指摘し、再発防止策を講じるよう求めていた。村上氏は5月末に辞職した。
会見で伝えられた要望書で女性は、「市長は巨大な権限があり、抵抗しづらい職員に配慮すべき立場」と主張。自身のセクハラ被害について、市長の自覚が不十分だったことが背景にあるとした。
その上で、セクハラの通報や被害相談がしにくい市の風土を変えることが、「大変重要なことになる」と指摘した。5月18日に第三者委の報告書が公表された後も、「組織から守られていないように感じている」という被害女性の現状も訴えた。
市長選は12日投開票。前市長の村上氏を含む5人が無所属での立候補を表明している。
立候補予定者は村上氏の一連の問題とハラスメント対策について、どう考えているのか。
