リニア中央新幹線静岡工区(約8.9キロ)について、静岡県の鈴木康友知事が7日の県議会で着工容認を表明しました。10年近く停滞していた工事が、開通に向けて大きく動き出します。Q&A形式で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「リニア静岡工区の着工容認」を解説します。
A 東京・名古屋・大阪を最短67分で結ぶ計画です。2014年に工事計画の認可を受け、当初は27年に品川―名古屋間で先行開業する予定でした。
A 静岡県内を通る大井川の流量減少や、南アルプスの自然環境への影響が懸念され、川勝平太前知事が着工を認めていませんでした。
A 24年5月に川勝前知事が職業差別と捉えられる発言で辞職し、リニア推進を掲げる鈴木知事が就任すると、議論が進みました。
A 県の専門部会は今年3月までに、前知事時代に解決を求めた「水資源」(6項目)▽「トンネル工事で発生する土」(5項目)▽「生物多様性」(17項目)――の3分野28項目に関するJR東海の対応策を次々と了承しました。
A JR東海は5~6月に大井川流域などの11市町で住民説明会を計22回開催しました。7月1日にJR東海の丹羽俊介社長から説明会について報告を受けた鈴木知事は、住民の理解醸成が進み、法令上の手続きに一定のめどが立ったとして表明に踏み切りました。
A 難工事が予想されています。品川―名古屋間の先行開通は2036年以降になる見通しです。
A 南アルプストンネル(約25キロ)は地表から最大約1400メートル下で行う最難関の工事で、静岡工区だけでも完成まで約10年かかるとみられています。



